かわいらしいサイズ感と愛嬌のある姿でペットとして人気なのが、小動物です。
一般的に家庭で飼われている小動物といえば、ハムスターやウサギなどをイメージする人が多いのではないでしょうか。

でもね、今回紹介するのは、モルモット!
動物園のふれあいコーナーによくいる子だよ!
ペットとしてはハムスターやウサギに比べて珍しいモルモット。
その飼育方法や値段、餌や性格について、モルモット飼育歴3年のちゅんが紹介します。
↓うちの子のかわいいところをまとめています

モルモットってどんな生き物?
モルモットってあまり馴染みがない……
可愛いけれどどんな生き物なの?
そんな方も多いと思うので、モルモットがどんな生き物なのか紹介します。
モルモットの生態
ハムスターより大きく、ウサギよりは小さめ。
ずんぐりとした姿で癒してくれるモルモットは、もともと南米に生息する生き物です。
別名は「ギニアピッグ」や「テンジクネズミ」。
その名の通りテンジクネズミ科のげっ歯類で、サイズ感は違いますがなんとカピバラと同じ仲間です。

言われてみればちょっと似てるかも!
ハムスターと同じ夜行性ですが、雑食のハムスターとは異なり、ウサギと同じ草食です。
高温多湿が苦手で、適切な気温は20~26度くらい。
寿命は5~8年と言われています。
1~2年のハムスターより長く、ウサギとはだいたい同じくらいです。
モルモットの大きさと体重
モルモットの体長は約20~40cm、体重は0.5kg~1.5kgです。
オスの方が大きく、重くなる傾向にあります。
小さな体に似合わず食欲旺盛で、すごい量の餌を食べ、すごい量の排泄をします。
モルモットの種類
モルモットの種類はいくつかありますが、今回は動物園でよく見る2種類を紹介します。
ショート(イングリッシュ)
一般的にイメージされるのが、つるんとしたフォルムのショート(イングリッシュ)モルモットです。
寸胴体型が魅力。
値段は3000~4000円台くらい。
巻き毛(アビシニアン)モルモット
ショートよりも体毛が長く、体につむじがあります。
巻き毛のようにくるくるとした毛の流れが特徴です。
毎日ブラッシングしてあげる必要があります。
値段は4000~5000円台くらい。
他にも長毛種のシェルティ、まるでぬいぐるみのようにふわもこのテディ、体毛がなく小さなブタのような見た目のスキニーギニアピッグなどがいます。
モルモットの性格
非常に憶病で警戒心が強いです。
しかし、仲間同士で鳴き声でコミュニケーションをとる生き物のため、飼い主に慣れると甘えてきたり、餌の要求をしてくるようになります。
鳴き声は「ぷいぷい」、「きゅるる」など。
飼っているうちに、表情と鳴き声で何を伝えたいのか分かるようになってきます。
モルモットの飼育方法は?
飼い主に慣れてコミュニケーションをとってくれるモルモット。
お家に迎え入れるためには、何が必要なのかまとめました。
モルモットの飼育に必要なもの
以下のような飼育グッズが揃っていれば、基本的には問題ないと言えます。
- ケージ
- 餌入れ皿
- 給水器や皿
- ペットシーツ
- 隠れるためのハウス
- ペレットや牧草といった餌
- 病院通院用のキャリーバッグ
あとはお好みで床材や運動器具、ハンモックなどを購入するとよいでしょう。
モルモットは排泄量が多いのでペットシーツは必須です。
また、憶病なので安心して隠れられるよう、ハウスも購入してあげましょう。

ペットシーツは重いので、ネット注文でまとめ買いがおすすめ!
スーパーワイドだと1枚でケージにピッタリ収まるので、面倒くさくないよ。
モルモットの餌
ペットとしてのモルモットの餌は、「ペレット」と「チモシー」です。
「ペレット」はころころとした固形の餌。
「チモシー」は牧草です。
ペレットにはメーカによって異なりますが、繊維質やビタミンC、タンパク質などの栄養が豊富に含まれています。
モルモットは体内でビタミンCを作ることができないため、餌からビタミンCを摂取して体調を整える必要があります。
チモシーは、一生歯が伸び続けるげっ歯類にとって欠かせないものです。
チモシーを食べることで歯の伸びすぎを防ぎ、腸内環境を整えることができます。
ペレットとチモシーはどちらか片方ではなく、両方与えることが必須です。
チモシーは常に食べ放題の状態にしておき、ペレットは朝夜に分けて与えます。

可愛い我が子のために、栄養をしっかりとらせてあげてね!
モルモットのおやつ
モルモットは草食のため、ハムスターのようにチーズを食べることはできません。
もちろん、チョコレートやポテトチップスなど、人間のおやつも与えてはいけません。
モルモットのおやつは野菜や果物です。
にんにくやネギなどの刺激物は与えてはいけませんが、葉物野菜やにんじん、りんご、バナナなど、新鮮な野菜や果物を与えると大喜びで食べます。

手から食べてくれる姿を見ると、癒される♡
実際に3年モルモットを飼育して分かったこと
可愛いし癒してくれる、でもそれだけじゃない。
生き物を飼うということはどういうことなのか?教えます。
モルモットを飼っていてよかったこと
まわりの人たちから「美モル」だと評判のうちの子。ただの自慢です。
上記の子はうちの子で、種類は巻き毛(アビシニアン)のメスです。
とても自己主張が激しい食いしん坊さん。
餌が足りないと独り言でアピールしてきたり、大きく鳴いて怒ってきたりします。

力関係は完全にモルモット様と家来です。
モルモットを飼ったきっかけは、ある動物園のふれあいコーナーで心を奪われてしまったことでした。
写真を見ては、毎日毎日モルモットのことを考え、飼育方法を調べました。
ある日、ネットで飼育セットを購入し、ペットショップのサイトで気になる子を見つけ、迎えに行き今に至ります。
モルモットを飼っていてよかった点は以下の通りです。
※モルモットが嬉しい時や楽しい時に、ポップコーンがはじけるようにジャンプすること。
子どものときによくやるが、大人になるとちょっとぴょんとする程度になる。
モルモットを飼っていて大変なこと
もちろん命ですから、可愛いとか癒されるだけで飼育できるものではありません。
以下の点が飼っていて大変だと思いました。
※モルモットはエキゾチックアニマルといって、犬や猫以外のマイナーな生き物です。
「モルモット診療可」の普通の動物病院に行っても、エキゾチックアニマル専門の病院を勧められることが多いです。

一時期腸内環境が悪くなったり、歯が伸びすぎたりして、毎週病院に連れて行ったの。
専門の先生でもなかなか原因を特定できなくて、保険にも入っていなかったから、点滴や手術で10万円飛んじゃった!
(ちなみにモルモットは保険に入れたとしても最初の1年くらいのみ)
朝晩とずっと看病して乗り越えて、それをモルモットも分かってるみたいで、絆が深まったよ。
おわりに
愛くるしい姿で人間を癒してくれるモルモット。
しかし、ぬいぐるみではなく生き物である以上、安易な気持ちでアクセサリー感覚で飼ってはいけません。
家族の一員として、寿命を迎えるまで責任をもってお世話できると宣言できる人にのみ、飼ってほしいと思っています。
モルモットの魅力が伝わり、多くの人に大切にされる子が増えてくれたらと願っております。